疾患や治療のこと

不整脈を知ろう②心室性の不整脈

みなさん、こんにちは!看護師のももです。

もも
もも
今回も不整脈について説明します

前回、不整脈を4つのグループにわけて説明するとお伝えしました。

  1. 心房性の不整脈、つまりP波に異常があるもの。
  2. 心室性の不整脈、つまりQRS波に異常があるもの。
  3. P波の起源である洞結節の働きが低下することによっておこるもの。
  4. 洞結節と房室結節への電気興奮が不良になったもの、つまりP波からQRS波の伝導がうまくいかないもの。

今回は、❷心室性の不整脈についてです。

心室性の不整脈とは

心室性の不整脈は、QRS波の幅が広くなっているのが特徴です。

ここでおさらいですが、心電図の記録用紙における小さい1マスが0.04秒/mmで、5マスで0.2秒/mmです。
QRS波の正常値は0.06~0.10秒なので、2.5マス以下が正常ということになります。

QRS波の幅が3コマ以上であれば、心室性の不整脈としてとらえてください。
心房性の不整脈と比べて、心室性の不整脈のほうが危険な不整脈が多いです。
主にどんな不整脈があるのか、それぞれ説明していきます。

PVC(心室期外収縮)

心室性の不整脈で有名なのが、PVC(心室期外収縮)です。
PVCの特徴は、P波がなく今までのリズムよりも早いタイミングで幅の広いQRS波があることです。

実際の波形でみるとこんな感じです。

洞調律と交互に出現する場合を2段脈、2つおきに出現する場合を3段脈と言います。
心筋梗塞や心筋炎、心不全などがある場合のPVCは、症状が無くても心室頻拍など危険な不整脈の原因となりうるので、注意が必要です。

<治療と看護>

基礎疾患がなく単発性の場合は、症状を確認して経過をみて大丈夫です。
精神的なストレスや興奮、過労、睡眠不足、カフェインの過剰摂取などがPVCの誘因となりうるため、情報収集しておきましょう。

また、出現したPVCがR on T型という波形であった場合、VTに移行する可能性がありますので、医師に報告してください。

R on T型の波形はこんな感じです。
PVCがT波の上にのっている状況です。T波は心筋の不応期(心臓のお休み期間)で、その期間中に電気興奮がおこることで、リズムがとれずVTやVFに移行することがあります。

さらに、QRS波が上に向いていたり下に向いていたり、いろんな形のPVCが出現する場合を、多形成心室期外収縮といいます。

多形成PVCの波形はこんな感じです。
この波形のPVCも危険な不整脈に移行する可能性があるので、すぐに医師に報告してください。

VT(心室頻拍)

PVCが続くことをショートランといいます(3回続けば3連、4回続けば4連)。
PVCが100回/分以上、3連発以上の場合VT(心室頻拍)です。

波形でみるとこんな感じです。
特に危険な波形が、多形成PVC(QRS波が上だったり下だったりするPVC)でQT時間の延長を伴うものをトルサード・ド・ポアンツといいます。

波形でみるとこんな感じです。

発作中は、ねじれるようにQRSのふり幅が変化しています。このままVFに移行する可能性もある危険な不整脈です。

<治療と看護>

VTが出現した場合は、記録用紙をだしてすぐに患者のもとにいきます。
胸部症状やめまいなどの自覚症状の観察と、バイタルサイン測定をおこなってください。

持続している場合は12誘導心電図をとります。
VTを繰り返している場合は、静脈ラインをとったり、除細動器を準備するなど、緊急対応ができるように準備しておきましょう。

また、精神的ストレスもPVC出現の誘因になるため、患者が不安にならないよう、言葉かけをしてあげてください。

VF(心室細動)

心室がただ震えているだけで、心臓のポンプ機能がなにも果たせていない状態です。そのため、数秒で意識消失、ショック状態となり、最悪死にいたります。

波形でみるとこんな感じです。

波形も何もないですねw
VFは、心室期外収縮をきっかけとして、興奮が心室内をぐるぐると旋回するリエントリーが原因と考えられています。

<治療と看護>

心停止と同様の状態と考えて対応します。

すぐにナースコールにて応援要請をし、除細動が届くまで胸骨圧迫を行います。

応援がきたら静脈ラインの確保、薬剤、気管挿管、人工呼吸器の準備、記録など、それぞれ分担して救命にあたりましょう。

まとめ

心室の不整脈について理解できましたか?

危険な不整脈で注意してみなきゃいけない分、ちょっと難しく感じますよね💦

ただ、大切なのは心電図アラームが聞こえたらすぐに波形を確認すること、患者さんの元へ行き、症状を観察することです!

心室性の不整脈は危険性があるものも多いので、少しずつ理解していきましょう😊

 

 

 

参加しています→看護師ブログランキングにほんブログ村

よろしければ、コメントいただけると嬉しいです♪

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です