疾患や治療のこと

不整脈を知ろう①心房性の不整脈

みなさん、こんにちは!看護師のももです。

さてさて、不整脈について説明したいと思うのですが、まず4つの分類にわけて治療や看護のポイントをお伝えします。

  1. 心房性の不整脈、つまりP波に異常があるもの。
  2. 心室性の不整脈、つまりQRS波に異常があるもの。
  3. P波の起源である洞結節の働きが低下することによっておこるもの。
  4. 洞結節と房室結節への電気興奮が不良になったもの、つまりP波からQRS波の伝導がうまくいかないもの。

今回は、❶心房性の不整脈についてです。

心房性の不整脈とは

心電図をみたときにP波がなんか変な形してるなーという時は、心房性の不整脈と考えてください。

これは、P波の異常な電気信号によって心房が痙攣したような状態になることで、このような波形になります。

もも
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主にどんな不整脈があるのか、それぞれ簡単に説明していきます

af(心房細動)

心房の不整脈で有名(?)なのが・・・そう、af(心房細動)です!

afの特徴としては、P波がなくかわりに細動波といわれるf波があること、またQRS波が一定ではないことです。

実際の波形でみるとこんな感じです。

P波どれ?って感じですよねwそんでもってリズムも一定じゃない。これがafです。

心房のいろんな所で不規則な電気的興奮がおこって、心房が震えている状態です。心房がうまく収縮せずに心室に血液を送り出せないため、心房内に血液がたまって血栓になりやすい性質があります。

<治療と看護>

afの治療は、レートコントロールと血栓予防となります。

房室伝導を抑制するジギタリス製剤(ジゴキシン)Ca拮抗薬(カルブロック、コニール)β遮断薬の使用(テノーミン、アーチスト)を使用することで頻脈にならないようにすることと、心房に血液がたまることにより血栓ができやすい状態となっているため、抗凝固剤(ワーファリン)を使用します。

afは慢性的で循環動態が安定しているときは、経過観察していていい不整脈です。

ですが、頻脈や徐脈になったときは、血流が維持できずに心不全となる可能性もあるため、血圧や呼吸状態、自覚症状とあわせて医師に報告しましょう。

心房細動と洞調律を繰り返すような患者さんは、急に血液が流れることによって血栓がとぶことがあるため、意識状態や神経症状にも注意してください。

もも
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波形が変化したときは記録用紙をだして観察、医師に報告してね

また、ワーファリンを飲んでいる患者には、ビタミンKが多く含まれる納豆・クロレラ・青汁を摂取しないように指導しましょう(相互作用により薬効が落ちるため)。

AF・AFL(心房粗動・フラッター)

P波がなく、のこぎりのようにぎざぎざな波形(鋸歯状波)がでるものをAF/AFL(心房粗動)といいます。別名フラッターです。

実際の波形はこんな感じです。

afとの違いは、心房の興奮が規則的だけど、興奮の旋回路が存在します。このぎざぎざの数とQRSの数をと3:1や4:1と表します。(上図は3:1伝導)
<治療と看護>

afと同じようにジギタリス製剤β遮断薬Ca拮抗薬などを使用します。

また、心房内で興奮旋回が起こっているため、この興奮旋回部の一部に熱を加えてブロックする「カテーテルアブレーション」という手法もあります。

AF/AFLも循環動態が安定していれば、経過観察していていい不整脈です。

ですが、2:1や1:1伝導となった場合は血圧低下や失神、心不全の増悪などが起こる場合があるため、モニター監視すること、除細動などの緊急対応が必要となることがありますので、注意してください。

PAC(心房期外収縮)

PACってPVCに比べてマイナーな感じしませんか?
QRSの幅は普通だし、アラームがなることもなく気づかれにくい影の薄い不整脈。それがPAC(心房期外収縮)です。笑

もう少しちゃんと説明すると、予定されたタイミングより早く出現して、心拍を形成している不整脈の事をいいます。

波形でみるとこんな感じです。

QRS波が不規則だしafかな?と判断しがちですが、その後洞調律に戻る場合はPACです。このPACがしばらく続いてから治まることを、Paf(発作性心房細動)といいます。

また、次のP波のタイミングがとても早くなってしまった場合、興奮が心室に伝わらずQRSが抜け落ちることもあります。
洞房ブロックと間違えやすいのですが、頻発してわかりにくい場合は12誘導心電図をとって判別します。

<治療と看護>

健康な人でも見られる不整脈で、出現頻度が少ない場合にはとくに治療は必要としません。

ただしPafは、afと同じく血栓のリスクがあるため、血圧や自覚症状、神経症状などをあわせて観察し、医師に報告しましょう。

連発している場合はPSVT(発作性上室頻拍)や、そのままafに移行する可能性があります。

心房期外収縮の頻度や血圧、自覚症状(動悸、胸部不快、息切れなど)があるか確認してください。

房室伝導を抑制するジギタリス製剤を内服している場合は、内服状況や血中濃度はどうか、また誘因となる喫煙、カフェインの過剰摂取、ストレス、睡眠不足についても情報収集しましょう。

PSVT(発作性上室性頻拍)

脈が突然速くなって、突然もどる・・・そんな場合の不整脈をPSVT(発作性上室頻拍)といいます。頻拍なので拍数は100~250回/分です。

特徴は、P波はしばしば確認できない(T波やQRSに隠れてしまうことがある)が、QRS波は洞調律と同じ形です。

波形にするとこんな感じです。
上記のPSVTだと、拍数210回/分くらいになります。

<治療と看護>

頻拍中でも血行動態は安定していることが多いです。

症状は突然の動悸発作ですが、心拍数が200回/分以上に増加すると、血圧低下を起こしたり、めまいや意識消失がおこることがあります。

発作が20分以上続く場合は、「ATP(アデホス)」「Ca拮抗薬(塩酸デパラミル)」を静脈注射することで、発作を停止させることができます。

この発作は房室結節伝導を抑制する迷走神経刺激によっても抑えることができます。

迷走神経刺激
  • 排便時のようないきむ「息ごえ(バルサルバ方)」
  • 頸動脈洞マッサージ
  • 氷水をいれた洗面器に顔をつける

日常的に発作を繰り返す人は、上記のような対処法を習得してもらうように指導しましょう!

 

まとめ

なんとなく心房の不整脈について理解できましたか?

afは、臨床ではしょっちゅう見ることになりますので、ぜひ覚えておいてください。

もも
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ちなみに、afとaF、AFとAFLなど、病院によって使用されてる略語が違うことがあるから、どっちかは確認してね!

もっと詳しく知りたい!もっと心電図が読めるようになりたい!という方は、こちらの参考書は問題集と解説があり、臨床に近いものとなっているのでおすすめです😊

 

 

 

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