疾患や治療のこと

急性心不全をなんとなく知る

こんにちは、看護師のももです。

先日、循環器疾患をなんとなく知るための記事を書きました。

なんとなくわかったところで、もう少し理解を深めたいなーと思いませんか?

そこで、今回は急性心不全の治療をなんとなく知るための記事を書きたいと思います!

 

もも
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やっぱりなんとなくなのか・・・

 

急性心不全の治療

心不全の治療は、急性心不全と慢性心不全で分かれます。

急性か慢性か、という分類は心不全発症からの時間経過による分類です。急激に心不全が生じた場合を「急性」、徐々に進行した場合を「慢性」といいます。

医師が状態を判断するための指標に、NYHA分類、Killip分類、Forrester分類が使用されます。

もも
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分類の表はガイドラインにのってるから参照してね

急性・慢性心不全診療ガイドライン

急性心不全の治療は、血行動態維持による救命が重要です。胸骨圧迫や気管挿管が必要になる場合もあります。

ショック状態のときは急速輸液負荷および強心薬を使用し、血圧が落ち着いていれば肺うっ血をとる目的で利尿薬も使用します。

補助循環としてIABP(大動脈瘤バルーンパンピング)をすることもあります。

IABP=経皮的に胸部下行大動脈内に挿入したバルーンを駆動装置に接続し,心臓のリズムに同期させて膨張・収縮を行い、心臓のポンプ機能を補助すること。

急性心不全に使用する薬

Forrester分類などを用いて、症状に応じて治療薬の選択をします。

ジギタリス製剤

心筋のカルシウムイオン濃度を高め、心筋の収縮力を増強させます。副交感神経刺激作用を利用し、脈を整えます。
低K血症や高Ca血症、低Mg血症では副作用のリスクが高くなります。
ジギタリス中毒の可能性があるため血中濃度をモニタリングします。
💊ハーフジゴキシン、ラニラピッド

ジギタリス中毒
  • 消化器症状、視覚症状、精神神経症状、不整脈などに注意してください。
  • 心電図の波形を観察し、異常時は医師に報告しましょう(高度徐脈、房室ブロック、二段脈、三段脈)

カテコラミン製剤

副腎髄質ホルモン(ドパミン、アドレナリン、アドレナリン等)の総称で、カテコラミン受容体に働きかけます。
カテコラミン受容体によって↓のような作用があります。

  • α作用・・・末梢血管収縮作用
  • β1作用・・・心収縮力増大作用
  • β2作用・・・末梢血管拡張作用

ドパミン β1作用。投与量によって効果が異なります。
低用量→利尿作用。通常量→心拍出量増加。高用量→昇圧作用。
💊イノバン、カタボン、プレドパ

アドレナリン(エピネフリン) 強力なα、β1、β2作用。おもに心肺蘇生時に使用します。
💊ボスミン

ノルアドレナリン 強力なα1、β1作用。ドパミンを使用してもショックを離脱できない場合に併用することが多いです。
💊ノルアドレナリン

ドブタミン 強力なβ1作用。心筋の酸素消費量を増大させず、収縮力増大のみを発揮します。血圧上昇は期待できません。
💊ドブトレックス

イソプレナリン β1、β2作用、徐脈の回避に効果的です。強心作用もあるが、この場合はあまり使用しません。
💊プロタノール

カテコラミン投与時の看護
  • アルカリ性の薬剤(ラシックスやメイロン)と配合変化をおこします。
  • カテコラミンを持続投与している側管からワンショット静注やフラッシュは行えません(頻脈などの副作用を起こす可能性がある)
  • 末梢血管を収縮させる効果があるため、点滴漏れにより虚血状態となる可能性があります。また、末梢循環の虚血(冷感や色調変化)の有無を観察しましょう。
  • 血圧、脈拍数、尿量などのモニタリングを行ってください。

PDE(ホスホジエステラーゼ)Ⅲ阻害薬

強心作用+血管拡張作用があります。ドブタミンとは異なり心筋の酸素消費量を増大しません。
💊ミルリーラ

PDE阻害薬投与時の看護
  • 動脈拡張作用が強いため、血圧低下に注意しましょう。
  • 血圧、脈拍数、尿量などのモニタリングを行ってください。

血管拡張・利尿薬

生体が自ら作っている利尿薬であり、安全・効果的な利尿作用・血管拡張作用があります。
肺うっ血の改善及び心拍出量の増大をもたらします。
動脈・静脈ともに拡張するため、過度の血圧低下に注意しましょう。
💊ハンプ

ハンプとラシックスの投与の違い
  • ハンプは急性心不全の状態でEF35%以上、血圧100以上が適応とされます。
    降圧や利尿作用があるため、低血圧や脱水の患者には使用できません。
  • ラシックスはうっ血性心不全に対して使用されます。

看護のポイント

急性心不全の状態となったら、看護師はバイタルサインや意識レベルの確認を行いながら、輸液路の確保や酸素投与、心電図モニターの装着をします。

治療中は、バイタルサインや呼吸状態の観察、手指の冷感・浮腫の有無、尿量など、細かな観察を行うこと、変動があった場合はすぐに医師に報告することが重要です。

観察項目についてはこちらを参照してください。

循環器疾患をなんとなく知るこんにちは!疾患復習中の看護師のももです。 本日は循環器のお勉強記事。 入院している患者さんは、ほとんどと言っていい...

ベッドサイドには輸液ポンプやシリンジポンプが数多く並び、様々な点滴が使用されています。点滴がきちんと施行されているか、刺入部は問題ないか確認してください。

そして、ショック状態に備えた蘇生処置が行える準備をしておきましょう!

 

↓参考にしてます。めちゃくちゃわかりやすい。

 

 

 

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